色が消えて逝く未来は
幻が補い装う

一枚目の甘ったるい舌で
熟れる事をまだ知らない
此の体を舐め挙げる

二枚目の舌で発する
大人の事情自浄
突放す様に誘う

優しい子守唄は
其の茶瞳が奏でた


貴方は私に会いたいと言った。


偽りは呻吟ふ
名前を与えられぬ今も

思い出した色は
染みに成った幻を
隠し消せない儘


嘘の夢の続きを
口いっぱいに含んだ
固く結んだ果肉




                    目を閉じたまま歩き続けた
                    貴方が震える粘膜に触れた所為で
                    脳神経が失色を味わう
                    快感に似た 索漠呻吟











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