見上げた先にある筈の
空は
吸い込まれていた
小さな硝子瓶の中で
ぎゅうぎゅうに詰まった
青空
悲しい色
コルクの蓋がしっかりと
閉じ込めていた
私の力では開けられなくって
私の力では
青空は還せなくって
見上げた先には
もう
何も無くなってしまった
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