要らなくなった物は
硬くなっていって
そしてしばらくして
少しずつ 少しずつ

風に吹かれて
サラサラと消えてゆく



暖かい国の
青く拡がる空の下で
シアワセそうにワラう人々



憎しみに包まれた記憶は
そんな幻を創る

星の見えない部屋の中で
僕は

隙間風に吹かれる

僕は
指先から 少しずつ

サラサラと消えて逝く


僕はもういらない子











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