愛之詩


真っ白な肌を召した君のカラダは
とてもか弱く とても愛しい
その器に秘めた「心」と云うものを
僕は知りたくて
見てみたくって
君の全てを僕の物にしたくって
君はとても美しいから

銀色に輝く刃先は君の胸元を解放してゆく
解き放たれてゆく君の美しい器
刃先から零れる真っ赤な雫

君のカラダの内はとても温かだ
指先から伝わるその温もりが
僕の脳を刺激する
愛しさが増すばかりだよ
君は罪人だ

おかしいな
僕は一生懸命君の「心」を探したよ
君は何処に隠したの?

君の胸元から零れる雫はやがて
僕等を取り囲んでいった
まるで薔薇園に来たみたいだね
君にもこの華麗な光景が見えるだろう
ああ、君の胸元から溢れる花弁
美しい
しばらくこのまま
この感動を共に過ごそう
僕と君とで


澄んだ青空から太陽が
僕等の部屋を覗いていたのに
いつの間にか
闇が拡がり始めていた
陽の当たらなくなった僕等の部屋も
闇に包まれそうだ

ほら、君のカラダもすっかり冷えてしまったね
もう少し待ってね
早く見つけるからね
君の「心」

探し出せたら必ず
僕が温めてあげる

君の全てを僕の物にしたら
僕等はヒトツに成るんだ
僕等はもうずっと一緒だよ







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